柏洋通信Vol.4

【5/18天災を人災にしないために、東日本大震災の記憶を風化させるな!】

3月11日をもって東日本大震災からまる5年が過ぎました。
当時の記憶を思い起こすことは、人によっては非常につらいことかもしれませんが、 記憶を風化させないために、当日は敢えて従業員の皆さんにそのつらい行為をお願いしました。

震災の数日前から地震が頻発していたにも関わらず、この辺りは「岩代の国」と呼ばれ大変地盤の強い土地ゆえに、 まさか二本松でこれほど大きな地震に会うとは露程も思ってはいませんでした。
危機管理という意味では、甚だお恥ずかしい限りです。

地震発生の直後に溶解炉から1,500度の溶けたガラスが漏れ出し、火災が発生しました。
幸いボヤ程度で済んだものの、電気もガスも瞬時に止まり、生産はおろか溶解炉を維持するにも困難な状況が続きました。
その後に発生した福島第一原発の水素爆発や、それに伴う放射線漏れは、原発から50㎞以上離れたこの地にも甚大な影響を及ぼしました。

その後も重油やガソリンの供給が途絶えるなど、工場再開に向けての苦難が続きました。 ようやく生産に漕ぎ着けたのは、震災から1ヵ月を経た後の事でした。
原発事故の直後から始まった福島県の風評被害は、5年を経て現在に至るまで払拭されていないことは、皆さんも良くご存じのことです。

この震災を契機にBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の取り組みが一般化し、 当社も遅ればせながら計画を策定しました。
災害には事前の備えが欠かせないことは言うまでもないことですが、 経験や記憶に基づく危機意識が欠如していては、「絵に描いた餅」以前の問題でしょう。
天災はいつか必ず起こるものと覚悟しなければなりません。
そして、それを人災にしないためにも、東日本大震災の記憶を決して風化さてはなりません。

最後になりましたが、当日は東日本大震災によって犠牲となられた全ての方々に対して、 哀悼の意を表すべく全員で黙とうを捧げ、ご冥福をお祈りしました。

代表取締役社長
七島 徹
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◆1,500度のガラスが漏れ出し火災が発生したが、懸命な消火作業によって鎮火。流れ出したガラスは滝状に固まった。

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◆あちらこちらでガラスびんが散乱。

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◆溶解炉の耐火レンガも一部崩壊した。