柏洋通信Vol.44

【芝浦工業大学に行ってきました。】(3/23)

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◆記念講演は「今の時代」にマッチしたタイムリーなテーマ。難解な内容ながら思わず引き込まれました。

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◆懇親会に先立ち、古屋デザイン工学部長からご挨拶がありました。

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◆懇親会にはOG、OB、歴代の学部長も駆けつけ、にぎやかに盛り上がりました。

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◆芝浦キャンパスでは「卒業・修士研究展」が同時開催。「若者が好むお酒の包装容器の関する研究」では、ガラスびんが取り上げられていました。

 当社が産学連携でお世話になっている芝浦工業大学のデザイン工学部が、この4月から新たなスタートを切る運びとなりました。
 2009年に開設されたデザイン工学部ですが、刻々と変化する時代の要請に応えるため、この程その形を大きく変えることになったのです。
 当社とデザイン工学部・エモーショナルデザイン研究室の橋田教授とのお付き合いも、早4年目を迎えました。
 その間大学生の瑞々しい感性と、橋田教授の的確なご指導もあって、幾つかのデザインが製品化され、市場へと出ています。
 さて、今回大きく変わったところは、製品などの形ある「モノ」をデザインする生産・プロダクトデザイン系と、 操作感やユーザ体験など「コト」をデザインするロボティクス・情報デザイン系を開設(芝浦工業大学HPより)したことです。
 そこで3月19日に各方面で活躍する卒業生や、当社のような社外の関係者に向け、 その趣旨を説明する機会が設けられたことから(同時に記念講演会も開催)、私もJR田町駅からほど近い芝浦キャンパスに行ってきました。
 冒頭でデザイン工学部長の古屋氏より、「これまでの歩みを継承しつつ、さらに『デザイン工学』のあるべき姿を示すための改編です」という、力強い発言もありました。

 古屋学部長のお話に続いて、新井民夫特任教授よる記念講演が行われました。
 新井教授は生産技術やロボットの分野で著名な研究者である一方、畑の違うサービス工学の提唱者としても知られるなど、 多彩な研究分野で数多くの成果を上げられてきました。
 東大を退官後に芝浦工業大学のグローバル化に尽力されましたが、この3月末を持って惜しまれつつ退職されることとなりました。
 講演のタイトルは正に時宜を得た「グローバル化、人工知能、そしてロボットの時代に、なぜ我々はデザインを学ぶのか」です。
 「2045年には人工知能が人間を超える」「今後30年で現在の仕事の半分はなくなる」など、初っ端からショッキングな話が続きます。
 人工知能やロボット万能時代になっても、人間が人間としての尊厳を持って生き残るには何が必要なのか。
 重要とされる10のスキルがあるそうですが、中でも「異文化対応力」「論理的思考と適応力」そして「デザイン思考」の3つが欠かせないとか。
 講演はさらに新井教授の深い知見に基づき、人工知能やロボット研究の歴史から、デザインする上での具体的な方法論に至るまで、縦横無尽に続きました。

 その後の懇親会にも参加させていただき、新井教授にご挨拶する機会を得ました。
 氏は芝浦工業大学を退職後も幾つかの要職に就かれていますが、その一つが国際廃炉研究開発機構の副理事長の職です。
 現在福島第一原発の廃炉に向けた体制作りに関わっておられ、残りの人生を賭して取り組んでいきたいとおっしゃっていました。
 この問題は福島県に生産拠点を持つ当社にとっても関係の深い事項です。
 思いがけず新井教授とご面識を持つことができたことに驚くと共に、このような機会を設けていただきました橋田教授や芝浦工業大学の関係者の方々に、 改めて感謝したいと思います。
 尚、国際廃炉研究開発機構のオフィスは、偶然にも当社の本社とほんの目と鼻の先の所でした。
 これからも時間が許せば、新井教授にお話を伺えればと思っています。


代表取締役社長
七島 徹